菜の花の束

時々、関東で暮らしていたときの友人達のことを思い出す。

 

あれは、梅の花の膨らみが気になる季節だったと思う。長い髪

を黄色く染めて、ヘビーメタルとハードロックの違いを力説し

ていたオサムが、彼女にプレゼントした花束のこと。

オサムは、深夜にやるパチンコ屋の掃除のバイトを終わらせたま

まの格好で、山手線が動き出す前に、無理やり仕事を休ませた彼

女を借りた車で迎えに行き、房総半島に向かって南下して行った。

夜明け前の道路に響くロックの音に眠気を飛ばして暴走へ、いや房総へ。
彼女は、シートを倒してウトウト。
「オサム、向こう方は海かな?」
「もうすぐさ」
 暫くすると、ウインカーを右に出して右折した。


「やっぱり。冬の海もいいね」
 彼女は、助手席の窓を全開して海を眺めた。


「U子、多くて包めなかったバースデープレゼントだ」
 オサムは、運転席側の窓を全開にした。


 U子が左側の海から、オサムの右側へ目を移すと、黄色い菜の花畑が続い

ていた。

 

 今年も房総には菜の花が咲いたのだろうか・・・

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